鋳鉄を黒鉛結晶化させて球状にする添加剤「球状化剤」。 「球状化剤」の主成分は、Mg、Ce、Caなどの球状元素です。 ダクタイル鋳鉄の球状黒鉛は、鋳鉄に球状化処理を施したもので、ねずみ鋳鉄に比べ強度が非常に高く、ねずみ鋳鉄の一連の利点を維持しながら、可鍛鋳鉄よりも優れた靭性を備えています。 しかし、ダクタイル鋳鉄の溶融鋳鉄に「ダクタイル剤」を使用すると、溶接部の「白口」が増加し、組織が硬化する傾向があり、溶接部や熱影響部（特に溶融部）に割れが発生します。 したがって、ダクタイル鋳鉄の溶接性はねずみ鋳鉄に比べて劣ります。

 

球状化剤のメリット

(1) 強い球状化能力。

(2) 資源が豊富で、価格が安く、溶けやすい。

（３）鉄の様々な組成（共晶度、硫黄含有量、反球状化元素および合金化元素を含む）および温度に対する良好な適応性。

（４）球状化反応の良好な速度論的条件、反応は再び比較的スムーズであり、反応生成物の除去が容易であり、投与量が少なく、冷却が少なく、球状化処理の良好な加工性。

 

 

 

1. 添加量を決定します。特定の鋳造プロセス要件と鋳物の性質に従って、添加する球状化剤の量を決定します。

2. 鋳造溶融物に添加する: 球状化剤粉末を鋳造溶融物に添加し、撹拌または他の手段によって球形化剤を鋳造溶融物中に均一に分散させる。

3. 反応を待つ: 球状化剤が鋳造溶湯中の元素と反応してグラファイトが球状化するのを待ちます。 この工程の時間は、球状化剤の種類や添加量等にもよるが、通常は数分から１０分程度である。

4. 反応を観察します。黒鉛球の形成を観察して、添加した球状化剤の量と鋳造品の品質が要件を満たしていることを確認します。

 

 

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